ケータイのUIのデザインは、これまでのモバイル環境の変遷、ユーザーの目的や活動とこれまでどのように関連し、影響し合ってきたのでしょうか。そしていま、新たに生み出されたiPhoneの斬新なUIが変えていくものとは、何なのでしょうか。 ケータイのUIの「これまで」と、iPhoneが示すUIの「これから」を概観し、モバイルが実現してゆく社会の方向性を、UIの視点から示してみたいと思います。
月刊雑誌編集長、書籍部編集長を経て、95年2月にWebデザインを専門として独立。06年よりソシオメディア。武蔵野美術大学芸術文化学科非常勤講師。立正大学文学部非常勤講師。 『DESIGN IT! MAGAZINE』創刊号にて、第1特集「UIの再発明」と題してiPhone UIの論考記事を執筆。 |
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99年に登場したiモードは、わずかな文字と白黒の画像が表示出来るだけでした。それが今や美しいフルカラーのQVGA液晶が当たり前になり、Flash、Java、BREWなど、表現手段も多数用意され、着せ替えツールが当たり前のように使われるようになりました。さらにiPhoneなど、それまでとは全く異なる画期的なUIの端末が登場するに至ります。 本講では、現在のモバイルサイトをUIおよびUE(UserExperience)の視点から振り返り、今後の発展と可能性までを展望いたします。
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今後の方向を論じるには、いくつかの視点で考える必要がある。それは、ユビキタス社会の到来、外国の携帯電話との差、常時携帯している唯一の機器であること、ユーザインタフェース機器技術の進展などである。 将来の端末の姿を的確に予測することは困難であるが、これらの要素を考慮して考察していくと、新しい姿が見えてくるかもしれない。 本講演では、ユーザインタフェース機器技術の進展を中心にしつつ、その他の視点についても触れてみたい。
同年電信電話公社電気通信研究所入所、ミリ波・アンテナ・移動通信の研究開発に従事。 1992年 NTTドコモの分社に伴い同社へ転籍、PDCおよびW−CDMAの開発を推進。 1998年 同社取締役・ワイヤレス研究所長。 2000年 電気通信大学人間コミュニケーション学科教授。 2007年 同大学先端ワイヤレスコミュニケーション研究センター長。 工学博士。 電子情報通信学会、IEEE、日本セキュリティマネジメント学会、日本ヴァーチャルリアリティ学会会員 |
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