ワイヤレスカンファレンス2010

[WB4コース] スマートグリッド向け無線通信フォーラム

スマートメータリングなど、スマートグリッドを実現するための足回り回線としてワイヤレスネットワークへの注目が集まっています。本コースでは、スマートグリッドの進展に大きく寄与するであろう最新のワイヤレス技術と、そのあり方について詳しく解説していきます。
会場:会議棟607号室
定員:100名
2010年7月15日(木)
コース券:25,000円(税込)
WB4-1
13:00〜
13:40

スマートグリッド/スマートメーターとワイヤレス通信

近年、ICT業界においてスマートグリッドが注目されている。その中で、配線を必要としないワイヤレス通信を用いることへの期待感も高まっている。本セッションでは、スマートグリッド/スマートメーターに利用可能な通信方式を、利用周波数や関連する制度とあわせて整理する。また、政府におけるスマートグリッドの取組みについても紹介する。
中里 学 氏
総務省
総合通信基盤局 電波部 移動通信課 課長補佐
中里 学
<プロフィール>
平成7年郵政省入省
平成21年7月より現職
WB4-2
13:50〜
14:30

省エネルギー・スマートグリッドに貢献するワイヤレス技術の国際標準化動向

省エネ・信頼有る電力供給へむけて、スマートグリッドが期待を集めています。スマートグリッドでは、電力も情報も双方向通信です。その通信には、自律復旧するニーズがあります。さらに場所が不定な情報機器や、配線が難しいところにあるスマートデバイスからも情報を集め最適制御するニーズがあります。それに対して、Wi-Fiスマートグリッドや、ジグビーやメッシュ無線LAN技術、IEEE2030、さらにはIT企業からのデファクトを目指した活用シーン提供API等の拡充が進んでいます。そのような国際標準化の動向を追いながら、付加価値ある利用シーン提案競争がすすんでいることを整理します。そして、付加価値提案への考察を参加の皆様と掘り下げてゆき、皆様の今後の活用へ繋がるセミナーとします。説明、経営幹部から提案をされる方にまで解る要点解説型で進めますので、設計・企画に限らず楽しんでいただけます。皆様との標準を利活用した利用シーンを膨らませる説明がお役に立てば幸いです。
小林 佳和 氏
日本電気 
企業ネットワーク開発本部 グループマネージャー 
小林 佳和
NECにてKTS、ISDNルータ、CTI統合配線、IP電話システム、業界初のMS-Office連携テレフォニーシステムなどを開発。2003年には、音声20通話とデータ通信の同時併用が可能なQoS対応無線LANアクセスポイントを製品化。
山形大学非常勤講師。
NEC 企業ソリューション事業本部 企業ネットワーク開発本部 グループマネージャ
第24回市村賞、地方発明表彰の千葉県支部長賞を受賞。マイクロソフトMVPアワード”Microsoft MVP for Microsoft Office Communications Server(2007)”と”Communications & Collaboration - Communications Server(2008、と、2009)”を受賞。
「パソコンLANとインターネット技術」「LAN工事実戦テクニック」「高速 LAN構築実戦テクニック」「電話屋が書いたIPの本」「これでできる無線LAN電話工事」など著書多数。
WB4-3
14:40〜
15:20

スマートメータ向けIPv6ネットワーク技術の最新動向
〜6LowPan(IPv6 over IEEE802.15.4)、RoLLの詳細〜

インターネットの通信規格を決定するIETF(Internet Engineering Task Force)にてセンサネットワークの標準化が進んでいる。最大の対象アプリケーションはスマートメータシステムであり、近年の世界的な盛り上がりと共に様々な議論が進められている。本講演では特に802.15.4上でIPv6通信を行う6Lowpan分科会、センサ向け通信経路制御を行うROLL分科会の最新動向と今度の展望について述べる。
佐藤 弘起 氏
日立製作所 システム開発研究所
第一部 研究員
佐藤 弘起
2003年東北大学工学研究科修了、同年、株式会社日立製作所入社にシステム開発研究所へ配属。以降、モバイルアドホックネットワーク技術、センサネットワークの研究開発に従事し、現在、無線ネットワークシステム全般の研究開発に従事。2004年よりIETFにて標準化活動に参画し現在に至る。
WB4-4
15:30〜
16:10

NTTで取り組む広域ユビキタスネットワークとスマートメータリング

NTTでは,総務省ユビキタス特区事業として「次世代無線ネットワーク」の指定を受け,東京都内で広域にわたるユビキタスセンサーネットワークの実証実験を進めている.本実験では,アプリケーションの一つとして協力企業とガス検針の検証中であり,本講演ではその実験概要について述べる.
また,実証実験で検証中のNTTで開発した広域ユビキタスネットワークとその実現技術について紹介するとともに,モノとの通信の実現に向けて,期待される無線ネットワークの発展の方向性について述べる.
吉野 修一 氏
日本電信電話 NTT未来ねっと研究所
ワイヤレスシステムイノベーション研究部 グループリーダ 主幹研究員
吉野 修一
1992年NTT無線システム研究所に入所,衛星インターネットシステムの開発・事業化,および,無線ネットワーキング技術の研究・開発に従事,2009年よりNTT未来ねっと研究所ワイヤレスシステム研究グループリーダ.
※講演内容、講師などは変更する場合がございます。