2007年11月に発表されたGoogle Androidは2年弱を経て、NTTドコモから「HT-03A」として市場にその端末が登場した。このAndroidは、初のオープンソースで書かれたモバイル向け「オープンプラットフォーム」であり、携帯電話のオペレーティングシステム(OS)の位置づけとなる。Androidが他のモバイルプラットフォームと決定的に異なる「オープンな組込」について優位なポイントを中心に、その活用方法、それを活かしたビジネスの可能性を紹介する。Androidが登場して、端末が発売された現在に至るまで、モバイルプラットフォーム市場をどのように変えたのか、またはどのような流れに沿っているのか、紹介する。
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日本Androidの会
幹事 PF-WGリーダー
嶋 是一 氏 |
インターネット前世紀である1994年に日本で初めて開設されたWebサーバ(KEKUX)にてWebページ開設して以来インターネットフリークに。1998年ごろからケータイのWebサービスに取り組み始め,ケータイブラウザ創世記の立ち上げに携わる。カシオ計算機株式会社の携帯電話初号機C303CAにてcdmaOneを用いたWAPブラウザ開発を主導して以降,一貫して携帯電話Web関連のソフトウェアエンジニアとして従事。過去TELWEBメーリングリスト主宰し,ケータイブラウザ関連書籍を執筆。現在も携帯電話開発に携わる一方,MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)にて,モバイルシステム技術検定委員 テキストWG副主査として検定教科書や試験策定に参画している。著書は、技術評論者「Google Android入門」など、寄稿・共著多数。