無線LANセキュリティと暗号解読
〜たった4時間。無線LANセキュリティのポイントがしっかり身に付く！〜

今日のワイヤレスネットワークの主流となっている無線LANについて、セキュリティーを中心に、実機を用いたデモンストレーションを交えながら解説します。具体的には、LANアナライザWiresharkおよび、最新のAirPcapを用いて、無線LANのパケットをキャプチャ（取得）して、IEEE802.11a/b/g/nの規格、MACフレーム形式、無線LANの特徴について基礎から丁寧に説明します。
特に、WEP/TKIP/WPA/WPA2などの主要セキュリティー規格については、オープンソースのツールを用いて、実際に暗号解読を行い、脅威と脆弱性を明らかにします。
最新の無線LANセキュリティーのポイントが4時間でしっかりと身に付きます。
さらに、6月15日から米国スタンフォードで開催されるWiresharkのカンファレンスSharkfest09で入手した最新の無線LANセキュリティに関するトピックも紹介します。

I コース講演者

いけりり ネットワークサービス 代表取締役社長 竹下 恵 氏

上智大学卒業。BayNetworks社、NortelNetworks社を経ていけりり★ネットワークサービスを創設。顧客のネットワーク、セキュリティに関するコンサルティングを行う。また、日経BP社、沖縄県をはじめとしたITSS教育事業を行うほか、ユーザ企業を対象にした情報処理技術者試験やベンダ試験対策講座などを実施している。『パケットキャプチャ入門』（リックテレコム刊）をはじめ、著書多数。

Sharkfest’09を経ての最新無線LANセキュリティ事情
〜米国発！Wiresharkカンファレンスでの“新鮮情報”を惜しみなく公開！〜

1−1　普及状況
1−2　IEEE802.11標準
1−3　IEEE802.11 a/b/n
1−4　IEEE802.11物理層ヘッダ
1−5　IEEE802.11 MAC層ヘッダ
1−6　関連規格等（Wi-Fi Alliance他）
1−7　セキュリティ上の問題点

WiresharkとAircrackを用いての無線LAN暗号解読（WEP）
〜ハッカーになったつもりで暗号を解読してみると--「なんと！」〜

2−1　SSID
2−2　MACアドレスフィルタリング
2−3　ウォードライビング　NetStumblerでのアクセスポイントの検出
2−4　盗聴　無線LANのパケットキャプチャ
2−5　WEP暗号化
2−6　WEP暗号化の処理
2−7　WEP暗号解読　Aircrack-ngを用いてのWEP128の暗号解読

WiresharkとAircrack-ngを用いてのWPA-PSK暗号解読
〜主要セキュリティ規格“WPA”--開けてみれば危険がいっぱい！〜

3−1　TKIP暗号化
3−2　TKIP暗号化の処理
3−3　WPA-PSK
3−4　4ウェイハンドシェーク
3−4　WPA-PSK暗号解読　Aircrack-ngを用いてのWPA1-PSKの暗号解読（辞書攻撃）
3−5　WPA2
3−6　IEEE802.11i

IEEE802.1xを用いての認証無線LANの構築
〜基礎を押さえれば、無線LAN接続時の認証規格も意外に簡単！〜

4−1　IEEE802.1x
4−2　RADIUS
4−3　IEEE802.1xのシーケンス
4−4　IEEE802.1X 認証方式
4−5　他の認証方式
まとめ　質疑応答