進展するモバイルブロードバンド - HSPAからLTE、そしてLTE-Advancedへ -
HSPAの導入が急速に進み、既に世界250以上の事業者が商用化を行っている。この中で最大ビットレート21Mbpsの商用導入も始まっている。一方LTEに関しては、世界25以上の事業者が商用導入に向けての準備を進めており、2010年から順次商用化が進む予定となっている。また、4Gに位置づけられるIMT-Advancedについても本年には技術方式提案が出揃う予定となっており、今後標準化が急速に進むと期待される。このようにモバイルブロードバンドは着実に進展しており、アプリケーション、端末の充実も進み固定のブロードバンドを補完する形で世界中に普及すると考えられる。本講演では、このように進展するモバイルブロードバンドの世界動向、標準化の動き、技術的課題などについて概観すると同時にその中でのエリクソンとしての取組みについて述べる。
|
日本エリクソン
北東アジア チーフ・テクノロジー・オフィサー 工学博士
藤岡 雅宣 氏 |
1998年に日本エリクソン社に入社。 IMT2000プロダクト・マネージメント部長、マーケットサポート・先端技術部長を歴任、その後事業開発本部長として新規事業の開拓、新技術分野に関わる研究開発を総括。2005年2月より現職。
1978年KDDに入社し、研究所において、ISDN、インテリジェント・ネットワーク、プロトコル等の研究を担当。1988年からは、主任研究員としてネットワーク関連の研究・開発のリーダー、実験システムの開発等を担当。
1993年からは、KDD交換部担当部長として、新規サービス用システムの開発、国際電話用インテリジェント・ネットワークの開発を担当。
1985年電子通信学会学術奨励賞、1991年TTC表彰、1996年新ITU協会賞、1997年大阪大学工学博士。
|