Pコース アフター第4世代の鍵を握るコグニティブ無線フォーラム
2009年7月24日(金)
コース券:28,000円(税込)
会場:会議棟101号室
定員:150名
P-1
11:00〜
11:40
総務省におけるコグニティブ無線通信実現に向けた取組み

周囲の電波混雑状況を検知し、空いている周波数帯や最適な無線システム等を無線機が自ら柔軟に選択して通信するコグニティブ無線通信の実現が期待されている。コグニティブ無線通信では、例えば、第3世代、第4世代携帯電話システム、無線LAN等、様々な無線通信システムを一台の端末で柔軟に利用することが可能となり、ユーザはあらゆる電波環境でより高速・高品質・高信頼な通信サービスを享受することができる。本講演では、コグニティブ無線通信の実現に向けて、現在、総務省が取組む研究開発プロジェクトや国際標準化の動向等について紹介する。

井出 真司 氏 総務省
総合通信基盤局 電波部 移動通信課 課長補佐
井出 真司

平成13年4月 総務省入省 情報通信政策局技術政策課
平成15年8月 総合通信基盤局電気通信事業部データ通信課
平成18年7月 米国留学
平成20年7月 総合通信基盤局電波部移動通信課(現職)

P-2
11:50〜
12:35
コグニティブ無線技術を用いたワイヤレスネットワークに関する
研究開発と標準化動向

電波利用ニーズはますます高度化・多様化しており、新たなニーズに適切に対応するため、電波の利用環境を認識し、その認識した結果を基に、無線通信に利用する周波数や方式などを無線機が自ら選択して通信を行うコグニティブワイヤレスネットワークに関する研究開発が進められており、国際標準化機関においても標準化に向けた活動が開始されている。本講演では、このコグニティブワイヤレスネットワークに関する概要、現在までのNICTにおける研究開発結果及びIEEE1900を中心にした標準化動向に関して述べる。

原田 博司 氏 情報通信研究機構 新世代ワイヤレス研究センター
ユビキタスモバイルグループ グループリーダー 工学博士
原田 博司

平成7年 郵政省通信総合研究所(現 独立行政法人 情報通信研究機構(NICT))入所.以来ディジタル信号処理を用いた移動通信技術,ソフトウェア無線技術,コグニティブ無線技術,ダイナミックスペクトルアクセス技術,ミリ波WPANシステムの研究,開発,標準化に従事
平成8〜9年 オランダ・デルフト工大,ポストドクトラルフェロー
平成17〜19年   電子情報通信学会 ソフトウェア無線研究専門委員会専門委員長
平成18年〜 電気通信大学客員教授
平成19年〜 米国ソフトウェア無線(SDR)フォーラム,Board of Directors
平成20〜21年 IEEE SCC41(1900)Vice Chair, 平21年 同Chair
平成20年〜 IEEE1900.4 Vice Chair
現在 NICT,新世代ワイヤレス研究センター,ユビキタスモバイルグループ,グループリーダ.工博
平成17年 電子情報通信学会業績賞受賞

P-3
13:30〜
14:15
KDDI研究所のコグニティブ無線に対する研究開発の取組み

複数の無線方式を状況に応じて使い分けることで、より優れた通信手段を提供する。このような目標を掲げ、KDDI研究所ではコグニティブ無線技術の研究開発を進めています。この講演では、その活動の概要と今後の取組みについて紹介いたします。

鈴木 利則 氏 KDDI研究所
コグニティブ無線グループリーダー
鈴木 利則

1989(平成元)年に国際電信電話(現KDDI)株式会社へ入社。山口衛星通信所を経て1991(平成3)年に研究所配属。以来、移動通信に関わる無線技術の研究開発に従事、現在に至る。2009(平成21)年よりKDDI研究所コグニティブ無線グループリーダー。

P-4
14:25〜
15:10
キャリアネットワークにおけるコグニティブ無線技術利用に向けた取り組み

無線通信に対する要求条件は日増しに高度になっており、第四世代以降の時代においても、移動通信ネットワークは絶え間なく進化し続ける必要があると予想される。扱うトラフィック種別も様々であり、世代交代の過程において、キャリアには複数の無線システムやトラフィックが混在した状況で周波数を効率よく運用することが求められることとなる。このような環境において、周波数利用効率の向上とオペレーティングコストの低減に貢献すると期待されている技術のひとつがコグニティブ無線技術である。本講演では、ドコモにおけるコグニティブ無線技術研究の取り組みと、将来無線ネットワークへの適用の期待について述べる。

大矢 智之 氏 NTTドコモ 先進技術研究所
研究推進グループ 主幹研究員
大矢 智之

1989年京都大学大学院工学研究科修士課程了、同年NTT無線システム研究所入社、1992年よりNTTドコモ。入社以来、移動通信用デジタル信号処理技術の研究開発に従事。PDCハーフレート/拡張フルレート音声符号化、IMT-2000音声符号化、MPEG-4マルチメディア符号化各方式の標準化、研究実用化に携わる。現在、NTTドコモ先進技術研究所ワイヤレス方式研究グループリーダ。第四世代以降の無線方式技術研究を担当。2000年米国マサチューセッツ工科大学MOT修了。

P-5
15:20〜
16:05
コグニティブ無線を実現する集積回路技術の動向と最新研究成果

CMOS集積回路はスケーリング則を指導原理として微細化し、高性能、低消費電力、低コストを実現してきた。GHz帯でも十分動作可能であり、近年の携帯端末をはじめとするワイヤレス機器のRF部もCMOSで構成されるようになってきた。RF CMOS集積回路の現状、課題、今後の発展について紹介する。

益 一哉 氏 東京工業大学
教授 工学博士 統合研究院ソリューション 研究機構
益 一哉

1982年東工大大学院博士課程了。東北大通研助手、助教授を経て、2000年より東工大精研教授。現在、東工大統合研究院教授。高速信号伝送、RF CMOS集積回路、異種機能集積設計プラットフォームの研究に従事

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