キャリアネットワークにおけるコグニティブ無線技術利用に向けた取り組み
無線通信に対する要求条件は日増しに高度になっており、第四世代以降の時代においても、移動通信ネットワークは絶え間なく進化し続ける必要があると予想される。扱うトラフィック種別も様々であり、世代交代の過程において、キャリアには複数の無線システムやトラフィックが混在した状況で周波数を効率よく運用することが求められることとなる。このような環境において、周波数利用効率の向上とオペレーティングコストの低減に貢献すると期待されている技術のひとつがコグニティブ無線技術である。本講演では、ドコモにおけるコグニティブ無線技術研究の取り組みと、将来無線ネットワークへの適用の期待について述べる。
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NTTドコモ 先進技術研究所
研究推進グループ 主幹研究員
大矢 智之 氏 |
1989年京都大学大学院工学研究科修士課程了、同年NTT無線システム研究所入社、1992年よりNTTドコモ。入社以来、移動通信用デジタル信号処理技術の研究開発に従事。PDCハーフレート/拡張フルレート音声符号化、IMT-2000音声符号化、MPEG-4マルチメディア符号化各方式の標準化、研究実用化に携わる。現在、NTTドコモ先進技術研究所ワイヤレス方式研究グループリーダ。第四世代以降の無線方式技術研究を担当。2000年米国マサチューセッツ工科大学MOT修了。
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