LAN、ホームネットワーク、PANといった身の回りの機器を接続するための近距離無線技術に関する専門セッション。IEEE802.11ac/ad、WiGig、IEEE802.15.3c、WirelessHDなど、ギガビットクラスの高速無線通信の標準化と技術動向を平易に解説します。
会場:会議棟101号室
定員:150名 2010年7月14日(水)
コース券:28,000円(税込)
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WA2-1
13:00〜 13:40 |
スマートグリッド、ギガビットワイヤレスで大きく変貌するホームネットワーク2009年以降の電力の最適制御で省電力化を図るスマートグリッド、高品質な無線映像配信を可能にするギガビットワイヤレスへの期待の高まりに伴い、これまで実現されなかったホームネットワークの実現が急速に現実味を帯び始めている。本講演では、これらのホームネットワークに与えるインパクトを含め、ホームネットワーク技術の最新技術動向と今後の展望について解説する。
千葉大学
大学院 教授 阪田 史郎 氏
著書「マルチメディアとネットワークによるグループウェア実現技術」、共著「マルチメディアシステム」、「モバイルコンピューティング」、「インターネットとQoS制御」、「インターネット・プロトコル」、「ユビキタス技術 無線LAN」、「ワイヤレス・ユビキタス」、「ユビキタス技術 センサネットワーク」、「SIP/UPnP 情報家電プロトコル」、「UWB/ワイヤレスUSB」、「組込みシステム」、「アドホック・メッシュネットワーク」、「情報家電ネットワークと通信放送連携」、「無線通信技術大全」(リックテレコム)他30余。 |
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WA2-2
13:50〜 14:30 |
マルチユーザ対応のギガビットMIMO無線LAN、IEEE802.11acの最新動向現在、IEEE802.11ac国際標準委員会にて、マルチユーザ対応のギガビットMIMO無線LANの仕様策定が行われている。本技術仕様の最大のインパクトは、光通信並みの1Gbpsを超える伝送レートを提供することにあるが、一方で本格的にマルチユーザMIMO方式を採用することも特徴の一つとなっている。本講演では、MIMO無線通信方式およびマルチユーザMIMO方式の基礎からユースケース、さらにギガビット無線LANのLSI化設計の例および標準化委員会での最新動向について紹介する。
国立大学法人九州工業大学
情報工学研究院 電子情報工学研究系 教授 尾知 博 氏
1984年 長岡技術科学大学大学院修士課程了
1991年 工学博士 1999年 九州工業大学情報工学部教授 2005年 無線システムのLSI化設計ベンチャー潟激Cドリクスを起業 2007年 九州大学専門職大学院MBA取得 |
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WA2-3
14:40〜 15:20 |
データ通信や3D対応に拡張されたWirelessHD Version 1.1の概要WirelessHD仕様書Version1.1がリリースされた。本仕様書は更なる広帯域化とコンパクト化を狙った物理層が追加され、3Dや4Kなどの最新のビデオストリーミングに加え、IPなどのデータ伝送をポータブルデバイスで実現し得る規格となっている。本仕様書の概要を説明する。
パナソニック
AVCネットワークス社 技術統括センター 技術企画グループ 参事 臼木 直司 氏
1978年、松下電器産業(現パナソニック株式会社)に入社、VRTやデジタル放送、ホームネットワークの様々な製品開発と規格標準化活動に従事、DTCPやHDMI,WirelessHDではコンソーシアムの設立に参画、2005年より現職
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WA2-4
15:30〜 16:10 |
競合ひしめく無線PAN技術の俯瞰と技術概要
2009年以降のスマートグリッドとギガビットワイヤレスの立上りとともに、これまで実現されなかったホームネットワークやセンサネットワーク実現への期待もあいまって、無線PAN技術への注目が高まっている。多くの企業やコンソーシアムによる無線PANの開発、標準化の競合、競争が激しさを増している。本講演では、このような状況の中で、無線PAN技術を俯瞰するとともに、ZigBee IP、BLE、WHDI、WiGig、IEEE802.15.3c、UWB、BANなどの技術、動向について概説する。 |
1974年3月 | 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了 |
1974年4月 | 日本電気(株)中央研究所配属 |
1990年3月 | 工学博士 |
1996年12月 | 同社パーソナルC&C研究所所長 |
1997年4月 | (兼)奈良先端科学技術大学院大学客員教授 |
1999年4月 | 同社インターネットシステム研究所所長 |
2004年4月 | 千葉大学大学院融合科学研究科教授。現在に至る。 |