昨年末からサービスが開始されたLTEサービスはもちろん、HSPA+などの第3.9世代全般や、その先に控える第4世代携帯電話などの先進的な移動通信技術について、総務省と移動通信キャリアが最新動向と将来構想を披露します。
L-1
13:00〜 13:40 |
モバイルブロードバンド実現に向けた政策動向第3世代携帯電話から3.5世代、そして3.9世代(LTE)へと携帯電話の高速・大容量化が着実に進展する一方で、スマートフォン等の普及に伴い通信トラフィックが急増しており、将来の周波数ひっ迫等が懸念されています。こうした状況を踏まえ、携帯電話網の一層の高度化や所要の周波数確保のための周波数再編等に向け、現在総務省が取り組んでいる施策についてご説明します。総務省
総合通信基盤局 電波部 移動通信課長 田原 康生 氏 1988年 郵政省(現総務省)入省
2002年 内閣官房IT担当室主幹 2003年 総務省東北総合通信局情報通信部長 2004年 独立行政法人情報通信研究機構総務部統括 2006年 総務省情報通信政策局技術政策課研究推進室長 2008年 総務省総合通信基盤局電気通信事業部電気通信技術システム課長 2010年 現職 |
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L-2
14:00〜 14:40 |
LTEサービス“Xi”の商用開始と今後の発展シナリオドコモは昨年12月にLTE サービス“Xi”を開始した。移動通信の長期的発展の構想としてのスーパー3G コンセプト提唱から7年が経過し、3GPPでLTEとして標準されたものである。LTEは多くの通信事業者からの支持を得て携帯電話の実質的な唯一の世界標準として、グローバルに商用化の動きが活発化している。本講演では、LTE サービス“Xi”の概要、展開の考え方、LTE-Advanced による更なる発展シナリオについて述べる。NTTドコモ
執行役員 研究開発推進部長 尾上 誠蔵 氏 昭和55年 京大・工・電子卒。昭和57年 同大学院修士課程了。同年日本電信電話公社入社。以来、第一世代のアナログ大容量移動通信方式、第二世代のPDC 方式、第三世代のW-CDMA方式とその発展技術であるHSPA、LTE、及び、第四世代方式の研究開発に従事。平成4年よりNTT 移動通信網。平成14年よりNTT ドコモ無線ネットワーク開発部長、平成16年より同社IP 無線ネットワーク開発部長、平成18年 無線アクセス開発部長、平成20年 執行役員研究開発推進部長、現在に至る。
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L-3
14:40〜 15:20 |
マルチネットワーク技術の将来像についてFMCが叫ばれて久しいが、急増するトラヒックをきっかけに、移動網だけでなく固定網も持つことの意義が高まっています。また、iPhoneやandroid等の登場により、従来の携帯電話の垂直統合モデルも見直しを迫られています。本講演では、スマートパイプ実現を目指すために必要となるマルチネットワーク技術の将来像を展望します。KDDI
技術開発本部 標準化推進室長 古賀 正章 氏 1989年 九州大学電子工学専攻修士課程修了
1989年 DDI(現KDDI)入社 2004年 同社au技術本部ワイヤレスブロードバンド開発部グループリーダー 2006年 CDMA 産業業績賞Industry Leadership Award受賞 2011年 同社技術開発本部標準化推進室長 |
L-4
15:30〜 16:10 |
WiMAXが拓くワイヤレスネット社会UQ WiMAX の加入者数が3月末に80万を超え、順調に伸びています。これまではPCでのご利用者が主でしたが、スマートフォンやタブレット市場が立ち上がります。さらにM2Mの分野で、WiMAX が広がりつつあります。セルラーの高速化とワイヤレスインターネットのWiMAX とでは技術的およびビジネス的に何が異なるのか、そして現実のパフォーマンスについて紹介します。UQコミュニケーションズ
執行役員 CTO・技術戦略担当 渡辺 文夫 氏 無線通信の研究・開発・商用化で30年余のキャリア。第3世代携帯電話の国際標準化では国内外のポストを歴任。2004年から実証を進めたMobile WiMAX技術を基に、UQ社を立ち上げると共に、WiMAX Forum Board としてその発展・普及に努めている。
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